映画 ルックバック

「ルックバック」を観ました。

原作 藤本タツキ 2021年7月発表。

小学4年生の藤野は、毎週学年新聞に4コマ漫画を描いています。
ひょんなことから紙面の一枠を譲ることになった彼女は、自分の4コマの隣に描かれた不登校女児 京本の絵の画力に圧倒され、
「4年生で私より絵ウマい奴がいるなんてっ、絶っっ対に許せない!」
絵を描くことに没入します。

しかし、6年生新聞に描かれた京本のある絵を見た藤野は、絵を描くことをやめてしまいます。
先生に頼まれ卒業証書を手に京本を訪れた藤野は、京本の引きこもる部屋の前で、ふいに京本をネタにした4コマ漫画を描きます。
不思議なことに、藤野の手を離れたその紙は、閉ざされた扉の隙間をすり抜け部屋の中へ。
予期せぬ出来事に慌てて立ち去ろうとする藤野の背に、

「藤野先生ぇ‼」

「きょっ 京本・・・?」

「最初からっ 3年生の頃からっ 藤野先生の漫画っ みてました」

「私っ‼ 藤野先生のファンです‼ サインください‼」

「背中にっ‼ 背中の服にサインください‼」

「・・・いいけど・・・・・・」

背中にサインを描いてもらいながら京本は続けます。

「藤野先生は 絵も話も5年生頃からどんどん上手くなっていって 私確信しました・・・・・・!」

「藤野先生は 漫画の天才です・・・!」

「それなのに どうして・・・・・・」

「どうして6年生の途中で4コマ描くのをやめたんですか・・・?」

「ていうか まあ・・・ あの」

「ていうか今 漫画の賞に出す話 考えてて」

「ステップアップする為に やめたって感じだけど?」

「漫画の賞!? すっ・・・スゴい・・・!」

「見たい‼ みたい みたいっ‼ スゴいです! それ!」

「んじゃ・・・まあ 話出来たら 見せてもいいよ・・・」

降り出した雨の中、ずぶ濡れになりながら田舎道を疾走する藤野。
ペンネームは「藤野キョウ」、二人の挑戦が始まります。