ビザの変更完了

Aさんのビザの変更が完了しました。
彼は英国人研究者で、長年海外の製薬会社に勤務していましたが、奥様の日本転勤に伴い退職し神戸にやってきました。

このたびAさんは自ら会社を設立し、研究者としての経験と知見を生かして、日本の製薬会社にバイオテクノロジーに関するコンサルティングを行いたいとのこと。
日本入国時の彼のビザは、専業主夫ということで奥様の家族滞在ビザです。家族滞在ビザのまま会社経営を行うことはできないので、経営管理ビザへの変更が必要になります。

会社を設立し経営管理ビザへの変更申請を行う場合に、私が最も重要と考えているのは、会社の事業計画書です。事業が破綻してしまうと関係者に影響を及ぼすだけでは済まず、本人は経営者の地位を失うので、ビザの更新ができなくなってしまうのです。よって会社の安定性、継続性を明らかにする事業計画書の作成が肝になります。

今回も事業計画書の作成にあたり、まずAさんに事業計画案を作成して頂き、日本におけるコンサルティングの需要、潜在顧客、資金計画、リスクを納得のいくまで検討を重ねました。
結果、お互い満足のいく事業計画書を作成することができ、さらに彼の事業に対する意気込みを伝えるべく申請理由書を添えました。

事務所に通知書が届いたのは、申請から14日後。

「Aさん。あなたの熱意が届きました」