9月1日防災の日に⑤
大学の後輩を含む6,434人の尊い命が失われた、阪神淡路大震災から28年。今思い返しても、そのとき私たちは無防備で無力でした。
1995年1月17日5時46分、前触れもなく震度7の揺れが神戸を襲いました。津波は発生しなかったものの、67,000棟の建物が全壊、285件の火災が発生、7,000棟が全焼、長田区などでは延焼拡大し多くの方が、がれきの下や家屋に取り残されたまま命を落としました。
当時、神戸における有感地震は年に1回あるかどうか、それも震度1程度のもので、これほど大きな地震が来るとは夢にも思わず、私を含めほとんどの市民が地震に対する心的、物的な備えを欠いていました。
その後に生じることとなる、2011年3月の東日本大震災から12年、それ以降の長野県北部地震、静岡県東部地震、熊本地震、鳥取県中部地震、大阪府北部地震、北海道胆振東部地震、能登半島地震など、震度6以上の発生地点が啓示するように、そもそも日本は地震列島と云え、いつどこで災害級の地震が発生しても特段驚くべきことではないのかもしれません。